雨漏り調査の費用|方法別の相場と、工事とは別に頼む判断

カテゴリ: 見積書と業者選び

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安全に関する注意

この記事は調査にいくらかかるか、誰に頼むかを扱います。水が入っている場所の応急処置や、原因を自分で切り分ける方法は扱いません。天井から水が落ちている状態であれば、まず業者に連絡してください。

目次
  1. 方法別の費用
  2. どの方法を選ぶか
  3. 無料調査の仕組み
  4. 調査と工事を分けるか
  5. 報告書に書かれているべきこと
  6. 特定できないことがある
  7. 調査のあとの工事

雨漏りの調査費用は、方法によって無料から50万円まで開きます。全体としては5万〜20万円前後に収まることが多い水準です。

金額の差は、人と機材にかかる時間の差です。目視で終わるか、水をかけて何時間も待つか、機材を持ち込むかで変わります。

そして調査を工事と分けるかどうかが、もう一つの判断になります。

なお調査費用に公的な統計はありません。以下は複数の調査会社・リフォーム会社が公開している料金を集約した目安で、調査時点は2026年8月です。

方法別の費用

方法 費用の目安 内容
目視点検のみ 無料〜3万円 屋上・ベランダ・外壁を見て回る
散水調査 5万〜20万円 水をかけて、室内に出るかを確かめる
発光液調査 12万〜25万円 光る液を混ぜた水を流し、経路を追う
赤外線サーモグラフィ 10万〜50万円 温度差から水の入っている範囲を見る

金額の幅は、調査する範囲、建物の大きさ、足場や高所作業が要るかで変わります。

散水調査は時間がかかります。水をかけてから室内に出るまで待つため、1か所ずつ順に確かめる作業になります。範囲が広いほど日数が増えます。

どの方法を選ぶか

方法は業者に選んでもらってください。 自分で指定するより、なぜその方法を使うのかを説明してもらうほうが確実です。

一般的な使い分けです。

状況 使われやすい方法
入り口の見当がついている 散水調査
範囲が広く、見当がつかない 赤外線サーモグラフィで範囲を絞る
経路が複雑で追えない 発光液調査
まず状態を知りたい 目視点検

赤外線で範囲を絞ってから散水で確かめる、というように組み合わせることもあります。その場合は合計でいくらになるかを聞いてください。

関連する資格に、赤外線建物診断技能士があります。赤外線サーモグラフィで診断し、改修の方法を助言する資格です。

調査から相談できる業者を探す

無料調査の仕組み

「調査無料」を掲げる業者があります。仕組みを知っておいてください。

目視だけの点検であれば、無料で行う業者は珍しくありません。時間も機材もかからないためです。

一方、散水や赤外線を使う調査には人と機材の時間がかかります。それを無料にしている場合、工事の受注を前提にしていることがあります。

確認することは2つです。

  1. 無料の範囲はどこまでか(目視のみか、機材を使う調査も含むか)
  2. 工事を頼まなかった場合、調査結果の報告書をもらえるか

報告書をもらえないと、他社に見積もりを頼むときに一から調べ直すことになります。 その分の時間と費用がかかります。

調査と工事を分けるか

判断が要るところです。

進め方 利点 欠点
同じ業者に頼む 手間が少ない。調査費が工事費に組み込まれることがある 工事の必要性を確かめる相手がいない
調査だけ別に頼む 提案された工事が必要かを第三者に確かめられる 費用が増える。日程も延びる

金額の小さい工事なら、同じ業者でよいことが多くなります。手間と費用の割に得られるものが小さいためです。

一方、数十万円以上の工事を勧められている場合は、分けることを検討してください。調査費を払っても、不要な工事を避けられれば元は取れます。

とくに突然訪問してきた業者から工事を勧められている場合は、自分で選んだ別の業者に見てもらってください。手口については屋根と外壁の点検商法にまとめています。

報告書に書かれているべきこと

調査が終わったら、書面を受け取ってください。次が書かれているかを見ます。

  1. 調査した日と、使った方法
  2. 水の入り口として特定された場所
  3. どこを通って室内に出ているか
  4. 特定に至った根拠(散水の順序、赤外線の画像など)
  5. 提案する工事の内容と範囲
  6. 特定できなかった場合はその旨

3番が書かれているかを見てください。入り口だけを示して経路の説明がない報告書は、推測で書かれている可能性があります。

写真が添付されているかも確認してください。あとから別の業者に相談するとき、材料になります。

特定できないことがある

1回の調査で原因が分からないことがあります。

水が入る場所と室内に出る場所は、離れていることがあります。外壁から入った水が構造材を伝って、数メートル先の天井に出るという形です。

依頼する前に、次を確認してください。

  • 特定できなかった場合、費用はどうなるか
  • 追加の調査を行う場合の費用
  • 何回まで、どこまでの範囲を調べるか

「必ず特定します」と言い切る業者より、特定できない場合の扱いを説明できる業者のほうが確実です。

調査のあとの工事

調査で原因が分かったら、工事の見積もりに進みます。

原因が防水層にあるなら、防水工事の費用相場で費用の目安を確認してください。ベランダであればベランダ防水の費用にまとめています。

業者の選び方と見積書の見方は防水業者の選び方を見てください。防水を扱う業者には種類があり、得意な範囲が違います。

よくある質問

調査は無料でやってくれる業者もあります。

目視だけの点検であれば無料で行う業者があります。ただし散水や赤外線を使う調査には人と機材の時間がかかるため、無料の範囲がどこまでかを先に確認してください。工事の受注を前提にしている場合、その業者に頼まないと調査結果をもらえないことがあります。

調査と工事は同じ業者に頼むべきですか?

同じ業者に頼むほうが手間は少なく、費用も抑えられます。一方、調査だけを別に頼むと、提案された工事が必要かどうかを第三者の目で確かめられます。金額の大きい工事を勧められている場合は、分けることを検討してください。

どの調査方法を選べばよいですか?

業者に選んでもらってください。水の入り口の見当がついていれば散水調査、範囲が広く見当がつかない場合は赤外線から入るのが一般的です。方法を指定するより、なぜその方法を使うのかを説明してもらうほうが確実です。

調査しても原因が分からないことはありますか?

あります。水が入る場所と室内に出る場所が離れていることがあり、1回で特定できないことがあります。その場合の追加調査の費用がどうなるかを、依頼する前に確認してください。

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