防水工法の選び方|ウレタン・シート・FRP・アスファルト

カテゴリ: 見積書と業者選び

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目次
  1. 4つの工法
  2. ウレタン防水
  3. シート防水
  4. FRP防水
  5. アスファルト防水
  6. 既存の防水との相性
  7. トップコートは別のもの
  8. 業者の提案を確かめる

防水の工法は4つあります。選ぶ基準は金額ではなく、その場所の形です。

平米単価はどれも4,000円から8,000円の幅に収まり、工法による差は大きくありません。一方、形の複雑な場所にシートを貼るのは難しく、木造のベランダに硬い工法を使うと割れることがあります。

だから「安いのはどれか」ではなく、「ここに合うのはどれか」で決めます。

なお費用に公的な統計はありません。以下の単価は複数の防水工事業者が公開している料金を集約した目安で、調査時点は2026年8月です。

4つの工法

工法 施工の方法 ㎡単価の目安 向いている場所
ウレタン防水 液体を塗り重ねて膜を作る 5,000〜8,000円/㎡ 形が複雑な場所、配管の多い屋上
シート防水 工場で作った膜を貼る 4,000〜7,500円/㎡ 広くて平らな屋上
FRP防水 繊維入りの樹脂を塗り固める 5,000〜7,500円/㎡ 人が歩くベランダ・バルコニー
アスファルト防水 アスファルトの層を重ねる 5,500〜8,000円/㎡ 面積の大きい屋上

戸建てのベランダではウレタンとFRP、ビルやマンションの屋上ではシートとアスファルトが使われることが多くなります。

ウレタン防水

液体を塗って膜を作るため、継ぎ目ができません

排水口のまわり、配管が立ち上がっている場所、角の多い形でも、そのまま塗って包めます。改修でいちばん使われる理由がここにあります。

一方、塗る厚みが職人の手仕事で決まります。厚みが足りない部分ができると、そこから早く傷みます。何ミリ塗るかが見積書に書かれているかを見てください。

シート防水

塩ビやゴムのシートを貼ります。工場で作られた膜なので厚みが一定です。

広くて平らな屋上に向きます。既存の防水の上から貼れる場合もあり、撤去の費用がかからないことがあります。

弱いのは継ぎ目です。シート同士のつなぎ目と端の処理で差が出ます。形が複雑な場所では継ぎ目が増えるため、向きません。

場所に合う工法を複数社に提案してもらう

FRP防水

繊維で補強した樹脂を塗り固めます。硬くて丈夫なため、人が歩く場所に向きます。

戸建てのベランダでよく使われます。硬化が早く、工期が短いのも利点です。

弱点は伸びが小さいことです。木造住宅のベランダは温度や湿度で動くため、その動きに追いつけずに割れることがあります。面積の広い場所にも向きません。

アスファルト防水

アスファルトの層を重ねる、最も古くからある工法です。耐用年数が長いとされます。

面積の大きい屋上に向きます。層を重ねるため厚みが確保でき、耐久性が出ます。

一方、重量があり、施工に手間がかかります。熱を使う工法では臭いと煙が出るため、住宅地では使いにくいことがあります。戸建てのベランダで提案されることはほとんどありません。

既存の防水との相性

改修では、いま何が施工されているかで選べる工法が変わります。

状況 進め方
既存が健全で、相性の良い工法を選ぶ 既存の上にかぶせられる
既存が健全だが、相性が悪い 撤去するか、下地を作る層を挟む
既存の下に水が回っている 撤去して作り直す
既存が何か分からない 業者に調べてもらう

既存の下に水が回っている場合は、上からかぶせても内側の水が抜けません。ふくれの原因になります。

前回の工事の資料が残っていれば、見積もりの前に業者へ伝えてください。 工法名だけでも判断が速くなります。

かぶせるか撤去するかで金額が変わる点は、防水工事の費用相場にまとめています。

トップコートは別のもの

工法とは別に、表面にはトップコートという保護塗料が塗られます。

紫外線から防水層を守る役割があり、防水層そのものより早く傷みます。表面がざらついている、さわると白い粉が付くという状態は、トップコートの劣化です。

トップコートの塗り替えだけなら、防水層を作り直すより費用は小さく済みます。 提案されている工事がどちらなのかを確認してください。

判断の目安になる周期は防水のやり替え時期にまとめています。

業者の提案を確かめる

業者ごとに勧める工法が違うことがあります。得意な工法が違うためです。

判断の材料になるのは、金額ではなく理由です。次を聞いてください。

  1. なぜその工法を勧めるのか(場所の形か、下地の状態か、既存との相性か)
  2. 既存の防水はどうするのか(かぶせるのか、撤去するのか)
  3. 使う製品のメーカーと商品名
  4. 塗る厚み、または貼るシートの厚み
  5. 保証の内容と年数

理由が具体的な業者を選んでください。 「これがいちばん良いです」だけで、その場所の条件に触れない説明は、判断の材料になりません。

見積書は同じ条件で複数社に出してもらってください。工法が違っても、面積の内訳と含まれる作業が揃っていれば比べられます。

よくある質問

どの工法がいちばん良いですか?

場所によって変わるため、一つに決まりません。形が複雑ならウレタン、広くて平らならシートやアスファルト、人がよく歩くベランダならFRPというのが一般的な使い分けです。単価はどれも近いので、その場所に合うかで選んでください。

前回と同じ工法にしないといけませんか?

同じにする必要はありませんが、組み合わせによっては既存の上に施工できないことがあります。既存を撤去するか、下地を作り直すかで金額が変わります。前回の工法が分かる資料があれば、見積もりの前に業者へ伝えてください。

業者ごとに勧める工法が違います。

得意な工法が業者によって違うためです。判断の材料になるのは、なぜその工法を勧めるのかという理由です。場所の形、下地の状態、既存の防水との相性のどれで選んだのかを聞いて、説明が具体的な業者を選んでください。

トップコートとは何ですか?

防水層の表面を保護する塗料です。紫外線から防水層を守る役割があり、防水層そのものより早く傷みます。トップコートの塗り替えだけなら費用は小さく済むため、提案されている工事がどちらなのかを確認してください。

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