鉄筋コンクリート造(RC造)の家の解体費用は、坪6〜9万円が目安です。30坪なら180〜270万円ほどで、木造の同じ広さ(90〜150万円)の2倍前後になります。
公開されている事例では、2階建てのRC住宅・延床約40坪で約300万円(坪7.5万円)でした。
費用に公的な統計はありません。複数の解体業者と一括見積もりサービスが公開している料金を集約した目安で、調査時点は2026年9月です。
構造ごとの坪単価
| 構造 | 坪単価の目安 | 30坪の目安 |
|---|---|---|
| 木造 | 3〜5万円 | 90〜150万円 |
| 軽量鉄骨造 | 4〜5万円 | 120〜150万円 |
| 重量鉄骨造 | 5〜6万円 | 150〜180万円 |
| RC造(戸建て) | 6〜9万円 | 180〜270万円 |
RC造でも、アパートやマンションは坪7〜10万円、ビルは坪8〜12万円と、規模が大きいほど単価が上がる例が示されています。
表は建物本体の目安で、塀や庭の撤去、家財の処分、石綿の除去は別にかかります。
木造より高くなる理由
RC造は、コンクリートの中に鉄筋が入った構造です。壊すときは、コンクリートを砕き、鉄筋を切り、両方を分けて運び出します。
| 作業 | 木造との違い |
|---|---|
| 構造体を壊す | 掴んで崩すのではなく、砕く |
| 分別 | コンクリート塊と鉄筋を分ける |
大阪・兵庫の解体業者は、この手間のためにRC造の解体費用は木造の約1.5倍以上になると説明しています。
主な工法と騒音・振動
クラッソーネは、コンクリートの解体で最も適用事例が多いのは圧砕機工法だとしています。重機の先にハサミのような圧砕機を付けてコンクリートをかみ砕く方法で、騒音や振動が比較的少ないとされています。
一方、硬い部分や地下の構造を壊すときにブレーカー(打撃で砕く機械)を使うことがあります。振動規制法施行令は、手持式を除くブレーカーを使う作業を特定建設作業に挙げています。
| 作業 | 規制 |
|---|---|
| 特定建設作業に当たる | 施工者が作業開始の7日前までに市町村長へ届出。敷地境界で振動75デシベル以下 |
| 作業時間(住居系の区域) | 午後7時〜翌午前7時は作業しない、1日10時間まで |
届け出るのは施工者です。施主は、ブレーカーを使う日があるか、近隣への説明をどうするかを業者に聞いておきます。規制の詳しい中身は解体工事の騒音と振動の規制にまとめています。
費用が増える場面
RC造で見積もりが上がりやすいのは、次の条件です。
- 地下室や半地下の車庫がある
- 基礎が厚い、杭がある
- 前面道路が狭く、大きな重機やトラックが入らない
- 隣の建物との距離が近く、手作業の割合が増える
- 石綿を含む建材が見つかる
地下にコンクリートが残ると、あとで地中障害物として撤去を求められることがあります。戸建ての地下の構造物は残せないとする自治体の案内もあるので、撤去の範囲を見積書で確かめてください。詳しくは解体で基礎を残してもよいかで説明しています。
見積書で確かめる項目
- 構造(鉄筋コンクリート造か、鉄骨鉄筋コンクリート造か)と延床面積
- 工法(圧砕機か、ブレーカーを使う日があるか)
- コンクリート塊の数量と処分単価
- 鉄筋の売却分を差し引いているか
- 地下室・基礎・杭の撤去が含まれているか
- 石綿の事前調査の結果と、除去費用の有無
石綿の事前調査は、2023年10月1日以降に着工する工事では有資格者が行う決まりです(厚生労働省)。構造ごとの坪単価の全体は解体費用の相場に、鉄骨造との違いは鉄骨造の家の解体費用にまとめています。
よくある質問
RC造と鉄骨造の見分け方は?
建てたときの確認済証や登記事項証明書の構造欄に「鉄筋コンクリート造」と書かれています。書類が見つからなければ、現地調査のときに解体業者に判断してもらえます。
RC造の解体は何日くらいかかりますか?
木造30坪の工期が8〜12日の目安なのに対し、RC造は2〜3週間以上を見込みます。コンクリートを砕いて分別する作業に時間がかかるためで、地下室があれば延びます。近隣への挨拶で伝える工期も長めにしておいてください。
鉄筋は売れないのですか?
鉄筋も鉄くずとして売れます。見積書でスクラップの売却分を差し引いているかを確かめてください。
RC造は石綿の調査も必要ですか?
構造に関係なく、解体する部分の床面積の合計が80㎡以上なら石綿の事前調査結果の報告が必要です。2023年10月以降に着工する工事では有資格者による調査が義務です。調査の結果によって除去費用が加わるので、見積もりの総額は調査後に比べてください。
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