井戸の埋め戻し費用|3万〜15万円の内訳と、息抜きとお祓いの扱い

カテゴリ: 費用と相場

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目次
  1. 費用の目安と内訳
  2. 「息抜き」とは何をするのか
  3. お祓いをするかどうか
  4. 建物の解体とまとめる
  5. 見積もりの前に確かめておくこと

古井戸の埋め戻しにかかる費用は、工事だけで3万〜15万円が目安です。お祓いを行う場合は、これとは別に初穂料が3万〜5万円ほどかかります。

深さが100mを超えるような深井戸では、100万円以上になることもあります。ただし住宅の敷地に残っている井戸の多くは浅井戸で、上の範囲に収まります。

井戸の埋め戻しには、ほかの付帯工事にはない「息抜き」という工程があります。ここを省く業者もいるため、見積書で確認する項目になります。

なお費用に公的な統計はありません。上記は複数の解体業者・井戸業者が公開している料金を集約した目安で、調査時点は2026年8月です。

費用の目安と内訳

項目 目安 備考
埋め戻し工事 3万〜15万円 深さ・直径で変わる
お祓い(初穂料) 3万〜5万円 神主・僧侶に依頼する場合
井戸ポンプの撤去 数千円〜数万円 残っている場合
配管・コンクリート枠の撤去 数千円〜数万円 残っている場合
深井戸(100m超) 100万円以上のことも 住宅の敷地では稀

金額が動くのは次の条件です。

  • 井戸の深さと直径 — 充填材の量と作業時間に直結します
  • 重機が井戸のそばまで入れるか — 入れない場合は人力になり人件費が増えます
  • 残置物の有無 — 井戸ポンプ、配管、コンクリートの井筒が残っていると撤去と処分費が加わります

見積書では「井戸埋戻し 一式」とだけ書かれることが多いので、深さ・直径・充填材・息抜きの有無を分けて書いてもらうと比較できます。

「息抜き」とは何をするのか

埋め戻しの前に、井戸の底から地上まで塩ビ管や竹を通す処置を息抜きと呼びます。

目的は2つです。

  • 井戸の内部に溜まったガスを地上へ逃がす
  • 充填した土砂が沈むのを抑え、地表の陥没を防ぐ

慣習として説明されることが多い工程ですが、ガス抜きと地盤沈下の防止という実際的な理由があります。埋めたあとに建物を建てる、土地を売るといった予定があるなら、省かずに行ってもらってください。

工事の記録として、息抜き管を入れた状態の写真を残してもらうと、あとで説明が要るときに役立ちます。

お祓いをするかどうか

井戸を埋める前に神主や僧侶にお祓いを依頼する慣習があります。初穂料の目安は3万〜5万円です。

法律上の義務ではないので、行わない選択もできます。判断が分かれるのは次の場合です。

  • 相続した土地で、親族に慣習を重んじる人がいる
  • 地域の神社と付き合いがある
  • 井戸に祠や神棚が付いている

相続した実家の井戸は、先に家族で確認しておくほうが無難です。工事が終わってから「なぜやらなかったのか」という話になると、費用の問題では済まなくなります。

依頼する場合は、地元の神社に「井戸を埋めるのでお祓いをお願いしたい」と伝えれば手配してもらえます。解体業者が神社を紹介してくれることもあります。

井戸を含めた見積もりを取る

建物の解体とまとめる

井戸の埋め戻しだけを単独で頼むと、重機の回送費と現場管理費がその工事だけにかかります。

建物の解体を予定しているなら、同じ工事にまとめるほうが合計は下がりやすくなります。重機と作業員の手配、廃材の運搬が共通化されるためです。

ただし見積書では項目を分けてもらってください。理由は2つあります。

  • 井戸の処理を省かれていないかを確認できる
  • 補助金の申請で、対象となる費用と対象外の費用を分けて示す必要がある自治体がある

見積もりの前に確かめておくこと

現地調査のときに次を伝えられると、追加請求を避けられます。

  • 井戸の位置(庭の隅、建物の下、物置の中など)
  • おおよその深さ(分かる範囲で。ひもに重りを付けて測る方法もあります)
  • 井戸ポンプ、配管、井筒が残っているか
  • 現在も水が出るか、涸れているか

井戸は建物の下や増築部分の下に隠れていることがあります。 古い図面が残っていれば持参し、親族が場所を覚えていれば聞いておいてください。着工後に見つかると追加工事になり、工期も延びます。

契約前に「着工後に井戸が見つかった場合の単価」を決めておくと、金額を争わずに済みます。

井戸の位置が図面に残っていない場合、工事中に掘り当てることがあります。想定外のものが地中から出たときの費用と進め方は、地中障害物の撤去費用にまとめています。

よくある質問

お祓いは必ずしなければいけませんか?

法律上の義務ではありません。慣習として行われているもので、しない選択もできます。ただし地域や親族の考え方によっては後々の話になることがあるため、相続した土地の場合は先に家族で確認しておくと揉めません。

息抜きをしないとどうなりますか?

井戸の内部にガスが溜まったまま密閉されることになり、また充填した土砂が沈んで地表が陥没する原因にもなります。埋めたあとに土地を売る、建物を建てるといった予定があるなら、処置の内容を工事写真で残してもらってください。

井戸を埋めずに残しておくことはできますか?

使わないまま蓋をして残すこともできますが、蓋の劣化による転落や、内部のガスが問題になることがあります。土地を売る場合は井戸の存在を買主に伝える必要があり、埋め戻し済みかどうかで価格の交渉材料にもなります。売却を予定しているなら、先に処理しておくほうが話が早くなります。

井戸があることを業者に伝え忘れていました。追加請求されますか?

見積時に把握できていなかった井戸は、追加工事として請求されるのが通常です。庭の隅や建物の下にあって気づかないこともあるため、現地調査のときに古い図面や親族の記憶をもとに伝えてください。着工後に見つかった場合の単価を、契約前に決めておくと金額を争わずに済みます。

見積もりを見比べてから決められます

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